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「からっ風野郎」

三島由紀夫主演の映画。

脇を固める俳優人はとても豪華で、志村喬、若尾文子、船越英二ほか。

もともとこの映画を観ようとおもったきっかけは三島由紀夫が主演しているからだ。

自分が生まれた頃すでに三島由紀夫はこの世の人ではなく、小説や随筆を読んだりする程度、あと三島事件で名前を知っていたにすぎなかった。最も興味をもった部分が三島由紀夫は割腹自殺をして果てた、というところだ。現在人にしてみれば理解し難い。想像するだに、痛そう、でたまったものじゃない。

と、興味を持ってしまったらいろんなことが知りたくなり、三島由紀夫関連の本を買いあさり、三島事件後に発売された週刊誌の増刊号（ゴシップ好きなので）にまで手を出す始末。そうこうしているうちに動いている三島由紀夫を観てみたい欲求にかられ、さがしているうちに

「人斬り」（この映画はとても豪華な俳優人が出演している。勝新太郎、仲代達矢、石原裕次郎等）

「黒蜥蜴」（いわずと知れた美輪明宏主演映画。このなかで三島由紀夫は怪盗黒蜥蜴に蝋人形にされた青年役）

三島由紀夫が主演しているのがこの「からっ風野郎」に行き着いた。

面白い面白くないは関係なく、ただ三島由紀夫が観てみたかった。実際観てもう満足。

３０代からボディビルをはじめ貧弱な体とはおさらばした三島由紀夫自慢の肉体は多分すごいのだろうと思う。物語冒頭でその肉体を拝むことができるので、もし、もし三島由紀夫に興味があれば観てみても損はないとおもう（多分）。

物語は、出所したヤクザの親分朝比奈（三島由紀夫）が敵対するヤクザとの抗争が軸となっている。