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静かなる決闘

三船敏郎が若き聖人君子の医師を熱演した映画が

「静かなる決闘」

である。

 

父親の経営する個人病院(だとおもう)に医師として働く藤崎恭二(三船敏郎)。周囲の人々から、いい医師だぁ、と口をそろえて言われるほど本当にいい医師。望まぬ子供を堕胎しようとしたダンサー峰岸るい(千石規子)のお腹の子供を堕胎させず産むことを提案し、峰岸からは、はた迷惑、などと陰口をたたかれたりする。

恭二には誰にもいえない秘密があり、それが理由で婚約者松本美佐緒(三條美紀)との婚約も一方的に破棄する。理由をいわないものだから美佐緒もあきらめがつかず女手の足りない病院に食事を作りにくる。希望がないにもかかわらず、来院する美佐緒がいじらしく、観ている方も美佐緒に同情してしまう。このような情勢であるから、恭二はその理由を口にだせないでいた。

 

理由理由とかいてもったいぶっているが、映画の冒頭でその理由は描かれており、

戦時中。恭二は野戦病院において負傷者の手術を行っており、その患者の一人中田進(植村謙二郎)が梅毒にかかっており、彼の開腹手術中に恭二はメスで自らの指先を誤って切ってしまいそのまま手術を続け、結果その指から梅毒に感染してしまう。

 

梅毒というのは治療にとても時間がかかり(劇中、何年も根気のいる治療といっていた)、復員した恭二は梅毒の感染をおさえるために結婚を戒めた。美佐緒への感染ひいては生まれてくる子供にも影響が大きいようで。

美佐緒に理由をいわなかったのは、言ったとしたら

「美佐緒さんなら何年でも待つっていうに決まっている」

と、彼女の女性としての幸せの時間を自分のために犠牲にすることが耐えられないからの婚約破棄。

 

「心は純情なのに、体は純情でない」

この恭二という人間はひたすら耐える。婚約者だった美佐緒が他の男と結婚することが決まっても、耐える。

 

精神によって肉体を押さえているが、その精神の抑えきれない感情の爆発が慟哭とともに、峰岸るいに語られるシーンは圧巻。

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投稿者 マジカルガーデン江南店 : 16:39 | コメント(0) | トラックバック(0)

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