「隠し砦の三悪人」
この映画で太平(千秋実)と又七(藤原釜足)という有名なキャラクターがいる。
この映画のストーリーはとても単純明快。先の戦で負けた秋月家の姫を隠しおおせた軍資金とともに隣国へ逃がす、である。その姫を守る武将が真壁六郎太(三船敏郎)。
物語は、一攫千金を求め戦で一旗あげようとした農民太平と又七が得るものもなく、逃げ帰るところから始まる。二人はひょんなことから黄金(秋月家の軍資金)を発見するが、黄金の利権をめぐって喧嘩。そこに現れたのが真壁六郎太。六郎太は二人に
「黄金があったとしても逃げ切れなければ意味がない」(このような感じのセリフ)
といわれ、二人は逃走経路を六郎太に提案し、それに六郎太はのった。
六郎太、太平、又七、秋月家の雪姫の4人と黄金の逃走劇(太平と又七は六郎太と雪姫の正体を知らないで旅をしている)。
ことあるごとに難題がふりかかり、それを乗り越えるが結局敵につかまってしまい・・・
この映画の脚本は4人で書かれたようで、黒澤監督が3人の脚本家にたいして状況を提示して六郎太たちがどのようにしてその試練から切り抜けるか、といったクイズ形式でつくりあげたらしい。
キャラクターの関係図にあてはめてみると、六郎太が黒澤監督で太平、又七が脚本家という感じ。
面白い映画というのは、単純で難しくなくとてもわかりやすいもの、という。確かに「隠し砦の三悪人」は全くその通りで難解なところはまったくなく、面白い。
太平と又七のこの二人の掛け合いがなんとも雰囲気をなごやかにしてくれる(喧嘩ばかりし、自分の利益ばかり考えてはいるが)。
ちなみに
スターウォーズのC3POとR2D2は太平と又七を模して造形されたキャラクターらしい。
ツイート |
トラックバックURL: https://www.imagine-group.jp/system/mt/mt-tb.cgi/1363